高周波熱処理(焼入れ・焼戻し)
当研究所は、日本で最初に高周波熱処理装置、焼入技術を開発実用化しました。
「当研究所は、昭和16(1941)年より高周波発生装置並びに高周波焼入れに関する研究に着手し、大出力の工業用高周波発生装置を試作完成するとともに、終戦後のわが国工業界において、高周波周焼入れ技術を始めて確立し、その普及に指導的役割を果たした。高周波熱錬(株)<ネツレン>は、これらの装置及び加工技術を当研究所の指導の下、企業化した。
(『応用科学研究所要覧』より抜粋)
高周波誘導加熱の加熱面の特徴
1. 急速加熱・短時間加熱
・直接加熱の活用
・高周波電流・電磁誘導作用
→交番磁束が発生
→被加熱物にうず電流を誘起
→ジュール熱が発生(高エネルギーな直接加熱)
→短時間に大きなエネルギーの投入可能
2. 表面加熱
・「表皮効果(周波数が高いほど加熱層が浅い)」の活用
3. 部分加熱
・加熱コイル・冷却ジャケットの活用
高周波焼入れ処理品の一例
高周波焼入れ・焼戻しの材質面の特徴
