応用科学研究所は、日本の産業界の発展に貢献すべく、応用科学とりわけ機械工学、材料科学の分野で様々な研究開発受託活動をおこなっています。公益財団の事業の区分けとして、公益のために研究開発を行う「公益事業」と、それを財政的に支える「収益事業」として表面硬化熱処理受託を行っています。それぞれの事業内容の詳細は下記をご覧ください。
公益事業
公益事業は、研究開発を行う公益事業1と、調査、実用化・普及を行う公益事業2の2つに分けられます。
研究開発
調査・実用化と技術指導
「歯車損傷大全」出版事業
これまで本研究所で行ってきた事故損傷や材料調査事例、また機械基盤研究施設の成果を産業界で生かすために、2018年度から本研究所Webサイトにおいて会員限定で公開してきた「歯車損傷大全」を、2019年度に製本出版しました。
収益事業
収益事業は、表面硬化熱処理をキーワードにした2つの事業を、受託事業として行っています。
高周波焼入れ事業
長年にわたる加工研究の成果をもとに、
- 一般産業機械部品に最適かつ高品質な高周波焼入れ処理品の提供
- 材料コストの低減に資する高周波焼入れ法の考案
- 大型部品の高周波焼ならし後の焼入れ実施
など応研独自の焼入れ法を開発継続し、一品対応含め多品種・小ロット対応を得意としています。
プラズマ窒化事業
事業開始以来50年になろうとしており、大型機械部品、小型多量部品への安定した応研独自のプラズマ窒化処理を行っています。
また、鋼材品質が低下している現状を踏まえ、プラズマ窒化に最適な材料選択と前処理での熱処理について顧客と徹底したデイスカッションを行い、プラズマ窒化に適した仕様を求めた後に、応研でのプラズマ処理を実施しており、顧客と良好な信頼関係を構築しています。