IEC超電導国際標準化の推進および国際共同研究への参画

超電導技術に関するIEC-TC90専門化委員会においてワーキンググループ2(WG2)(臨界電流測定)、およびWG13(超電導線材料)のグループリーダーとして、またWG5(引張試験)のサブリーダーとして国際標準作成のとりまとめを行っています。下表はMgB2超電導線材引張試験に参加する国際メンバーのリストです。

SDGsに向けて電気エネルギーシステムの再構築を考える時期に来ています。その根幹として直流送電ケーブルやインバータ等の超電導化により膨大な電力ロスを防ぐことが可能となります。本年度よりIEC-TC90の標準化プログラムの一部として電力の20,000kmにわたる超長距離送電を可能とする超電導直流送電グリッドの開発の基礎研究を実施するとともに国際超電導直流送電に関するワーキングクループの開設を推進します。

本研究所では長年にわたり超電導技術の標準化の活動を続けてきています、その功績によりIEEEから2019年度Dr. James Wong Awardが授与されました。