rIas_X3「高速X線回折測定による鋼材品質判定法の開発」
趣旨
鉄鋼材料のX線回折反射光の半価幅を高速に測定できる技術が開発されています。半価幅が硬さと密接な相関がある事は、多くの材料研究者により古くから認められているところです。
一方、マイクロビッカース硬さを多点測定してそのバラツキ状態から鉄鋼材料および熱処理品質の良否が判定できる技術が開発され、それが規格化されています。
本プロジェクトはこの両者を総合して、またX線回折のデバイ環の乱れを評価して、鉄鋼材料および熱処理品質の良否、鋼材耐力の機械運用による劣化等を容易に判定できる技術を開発するものです。
研究開発期間
2021年1月1日~2023年12月31日
研究内容
本公募研究開発プロジェクトは、2021年1月1日から2023年12月31日までの3年間を予定しており、合計14社の参画により、以下に示す研究課題について実施中です。
- 生鋼材、浸炭焼入れ鋼材、高周波焼入れ鋼材、歯車の硬さ分布の測定
- 打痕式および X 線回折による硬さ測定結果の比較検討
- X 線回折による硬さバラツキ分布測定結果の解析ソフトウエアーの開発
- 非接触高速半価幅分布の測定による鉄鋼材料およびその熱処理の品質評価の可能性の検討
- X 線回折デバイ環の乱れの計測による鉄鋼材品質の評価法の開発
- 測定装置・解析ソフトウエアーの総合システムの提案